【記事の概要】
マイナ保険証への移行で高齢の親の手続きに悩む方必見!2026年7月までの猶予期間や、家族が代理で利用登録・申請を行う具体的な手順を医療事務の視点で分かりやすく解説します。
「親の保険証、もう使えなくなるって聞いたけど本当?」「マイナンバーカードを持たせるのは不安で……」と、お父さん・お母さんのことが心配になっていませんか。
結論からお伝えすると、2026年7月末まで猶予期間が延長されているので、今すぐ焦る必要はありません。
ただ、7月末は思っているより早く来ます。この記事では、医療事務として8年間、毎日窓口で患者さんの保険証を確認してきた私が、子ども世代が「今やっておくべきこと」を順番にわかりやすく解説します。
高齢の親の保険証はどうなる?2026年7月末までの最新情報

今の保険証はいつまで使える?「2026年7月31日」までの暫定措置
「2025年12月で今の保険証は使えなくなる」というニュースを聞いて、慌てて手続きを調べた方も多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、手元にある有効な保険証は、最新のルールによって2026年7月31日までそのまま使うことができます。
もともとは2025年12月までとされていましたが、2026年3月に厚生労働省から「期限を延長する」という新しい発表がありました。これは、住所変更の手続きが遅れていたり、新しい書類が届いていなかったりする方が予想以上に多かったため、混乱を防ぐために取られた特別な措置です。
注意点
(保険証のカードに書いてある)期限が切れていても、病院側でオンライン資格確認ができれば、窓口で全額(10割)を支払う必要はありません。ただし、この猶予期間は2026年7月末で本当に終了すると明言されています。
75歳以上は「資格確認書」が届くので、無理に作らなくても大丈夫
「高齢の親にマイナンバーカードを持たせるのは不安」「暗証番号なんて管理できない」という声もよく耳にします。特に75歳以上の後期高齢者の方については、無理にマイナ保険証を作らなくても、医療を受けられなくなる心配はありません。
マイナ保険証を持っていない方には、従来の保険証の代わりとなる「資格確認書」という書類が自動的に届きます。これは、2026年7月末までの暫定的なルールとして、役所への申請をしなくても無償で一斉に郵送される仕組みになっています。
家族が代理でできる!高齢者のマイナ保険証「利用登録」3つの手順
- 病院・調剤薬局の窓口で「カードを置くだけ」
最もおすすめな方法です。受付のカードリーダーにカードを置き、画面の「はい」を押すだけ。暗証番号がわからなくても「顔認証」で手続きが可能です。 - セブン銀行ATMでの登録
全国のコンビニで24時間可能です。4桁の暗証番号が必要ですが、買い物ついでに数分で完了します。 - スマホから「マイナポータル」
自宅で完結します。ご自身のスマホにアプリを入れ、親のカードをかざして暗証番号を入力するだけ。親を外出させる負担がありません。
元医療事務が見てきた、高齢者が窓口で困るあるある&解決策

あるある①:財布からトランプのように保険証が出てくる問題
窓口で一番よく見かけた光景が、財布から過去の保険証が何枚も何枚も出てくるシーンです。高齢の方は「捨てていいのかわからない」と、更新前の古い保険証をずっと保管しているんですね。
もし親御さんに資格確認書が届いているなら、古い保険証は一緒に処分してあげましょう。「これ1枚だけ持っていればOK」と伝えると、とても安心してもらえます。
あるある②:マイナポータルは難しい→病院・薬局で登録が一番楽
マイナポータルのアプリ操作は、スマホに慣れていない方には少しハードルが高いです。一番おすすめなのは、病院や薬局に行ったついでに窓口のカードリーダーで登録してもらう方法です。受付スタッフがサポートしてくれますし、その場で完了するので親御さんの負担が一番少ないです。
あるある③:顔認証は「少し離れて立つ」がコツ
顔認証のカードリーダーに近づきすぎると、うまく反応しないことがあります。少し離れた位置に立つとスムーズに認証できます。暗証番号が心配な方は、顔認証だけで使える「顔認証限定カード」への切り替えも市役所で申請できます。
あるある④:暗証番号を忘れたら市役所へ
万が一暗証番号を忘れてしまっても大丈夫です。住民票のある市役所の窓口で再設定できます。「番号がわからなくなったから使えない」と諦めずに、まず市役所に相談してみてください。
マイナンバーカード自体の「代理申請・受取」方法
75歳以上の高齢や病気などで本人が役所へ行くのが難しい場合には、ご家族が「代理人」としてカードを受け取ることが認められています。
代理受取のポイント:
- 75歳以上なら、ハガキの余白に「来庁困難」と書くだけで緩和されるケースが多い
- 親の本人確認書類(保険証・年金手帳等)2〜3点が必要
- 受け取りに行く家族の「顔写真付き証明書」が必須
子ども世代が知っておきたい切り替えるメリット
- 入院時の「限度額適用認定証」が不要に:窓口で同意するだけで所得区分が連携。高額な一時立て替えの心配がなくなります。
- 「高齢受給者証」の持ち歩きが不要:負担割合が自動判定されるため、紙の証書を管理する手間が省けます。
【Q&A】よくある不安と回答
Q. 暗証番号を忘れてしまったら?
A. 「顔認証限定カード」への切り替えがおすすめ。
役所窓口で申請すれば、暗証番号不要で顔認証のみで保険証として利用できるようになります。
Q. 紛失した時の対応は?
A. 24時間対応のフリーダイヤル(0120-95-0178)へ。
電話一本で即座に機能を停止できます。再発行までは「資格確認書」で受診可能です。
まとめ:まずは親の「マイナカードの有無」を確認しよう
- 2026年7月末までは猶予があるため焦らなくてOK
- 病院窓口での「顔認証登録」が最も簡単
- 暗証番号が不安なら「顔認証限定カード」へ
- 2026年8月以降はマイナ保険証の登録を済ませておくか、資格確認書の申請方法を市区町村に確認しておくのがおすすめ
制度が変わる時期は誰しも不安になるものですが、正しく知れば「無理にカードを作らなくてもいい」「作れば介護の事務作業が楽になる」という選択肢が見えてきます。この記事が、あなたとご家族の安心な暮らしの一助となれば幸いです。


